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2021/08/28 17:55



蝶ネクタイには「手結び型」と「作り結び型」があります。ここでは当ブランドで取り扱っている「手結び型」について解説いたします。




現在一般的に普及している「手結び蝶ネクタイ」は、上写真のように「ひょうたん形」をしています。なぜこのような形をしているかというと、「Basic-bow-knot」という最も基本的な結び方のみを結び易いように改良された形状だからです。

この形状が20世紀以降から現在に至るまで最も普及してきたため、「手結び蝶ネクタイ」とはこの「ひょうたん形」のものであるという認識が一般化しました。20世紀以降に普及した形状には、下図の一覧のようなデザインがあります。


★簡易型及び短寸式・シリーズ
・モダン シェイプドバタフライ(簡易式蝶形)
・クラシックワイド シェイプドバタフライ(簡易式蝶形)
・シェイプドポインテッドエンド(簡易式鋭角端)


当ブランドでは「ひょうたん形」のものを、比較的簡単に結べることから「簡易式〇〇」(図01〜03番)という呼び方をしており、一部商品化もしております。

また「短寸式〇〇」(図04,05番)というのは、19世紀後半の「初期の手結び蝶ネクタイ」の形状と類似していますが、さらに寸法を短くしたデザインになります。

「短寸式」は主に20世紀初頭から1960年代頃まで普及しましたが、現在ではわずかなメーカーでのみ製造されています。当ブランドでは商品化していません。

「簡易式」と「短寸式」は共に1種類の結び方のみを行うことが前提であると同時に、結んだ際の横幅が約12センチになるように予め調節されて縫われています。



蝶ネクタイ(Bow tie)というネックウェアは、1850年代に当時の欧米人達に普及していた「クラバット」と「ストックタイ」というネックウェアが同一化し、蝶結びの様に水平方向に結び易いよう最適化され生まれました。

「初期の手結び蝶ネクタイ(下写真)」の形状はシンプルな寸胴な形でしたが、こだわりのある結び方をするという点では自由度の高いものでした。結び方については別のコラムでご紹介いたします。



当ブランドでは、自由に結べるという「初期の手結び蝶ネクタイ」の利点を再び採用し、首周りの長さを調節したり、結んだ状態で取外しできるよう金具も付け加えました。(下写真)



下図は当ブランドで復刻版として商品化した「オーセンティック・シリーズ」になります。


★オーセンティックスタイル・シリーズ
・スクエアエンド[四角端] 2.5cm幅
・スクエアエンド[四角端] 4cm幅
・スクエアエンド[四角端] 5cm幅

・ポインテッドエンド[鋭角端] 2cm幅
・ポインテッドエンド[鋭角端] 3cm幅
・ポインテッドエンド[鋭角端] 4cm幅
・ワイドスクエアエンド[幅広四角端] 6cm幅
・ワイドスクエアエンド[幅広四角端] 8cm幅
・ワイドポインテッドエンド[幅広鋭角端] 6cm幅
・ワイドポインテッドエンド[幅広鋭角端] 8cm幅


下図はユニークな形を集めた「トラディエイティブ・シリーズ」になります。復刻デザインとブランドのオリジナルデザインを含みます。「Tradiative」とは「Traditional(トラディショナル)」と「Creative(クリエイティブ)」を組み合わせた独自に考えた造語になります。


★トラディエイティブスタイル・シリーズ
・ウルトラポインテッドエンド(超鋭角端)
・ラウンドエンド(円形端)
・オブリークエンド(斜め端/ナイフカット形)
・ロンバス(菱形)
・トライアングル(三角形)
・アローフェザーズ・シェイプ(矢羽根形)
・ウェーブ(マスタッシュ),シェイプ(波形/口髭形)



現在販売中の「手結び蝶ネクタイ」はこちらになります。

手結び蝶ネクタイについての動画解説はこちら。

ネクタイの歴史についての動画解説はこちら。